過去の勉強会

2012年09月30日(日)

子どもが売られない社会をつくる!
~児童買春撲滅に向けたかものはしプロジェクトの挑戦~

vol.134

山元圭太さん
(かものはしプロジェクト 日本事業統括ディレクター)

■日にち
2012年09月30日(日)
■時間
14:00~17:00
■場所
ジャマイカウドン
■ディレクター
渡辺 好雄

今回は児童買春問題に取り組む「かものはしプロジェクト」の
日本事業統括ディレクターの山元圭太さんにお話し頂きました。


まず冒頭で経営コンサルタントより転職した経歴を持つ
山元さんにかものはしプロジェクトに入職をした経緯について
お話し頂きました。


山元さんは、学生時代に海外に住宅建築支援を行うハビタットに所属され、
フィリピンにあるスモーキーマウンテンというゴミが大量に運ばれるスラム街で
活動をしていた際に2つのことを考えられたそうです。


一点目が、無力感。
学生の立場とはいえ、お金も権力もない自分だけでは
どうすることもできない無力感を感じたとのこと。


二点目が、加害者意識。
スモーキーマウンテンには、日本から持ち込まれたゴミもあるとのこと。
自分たちは日本から救う立場として意気込んでやってきたものの、
実は自分たちは加害者でもあったということでした。


このような背景もあって経営コンサルタントをから
かものはしプロジェクトに転職を決意されたようです。


その後は、買春宿から子どもが連れ去られる映像を流し、
子どもが売られる悲惨な実態をご覧頂きました。
母親が亡くなった後に連れ去られる子ども、
喫茶店のメイドの仕事と騙されて連れ去られる子ども、
何人の男性と相手にしたか数え切れなくて覚えていないと答える子ども。


児童買春がいかに子どもに身体的・精神的影響を
与えるかを深く考えさせられました。


その後、ワークショップにて何故児童買春が起こってしまうのか
をグループでディスカッションしました。
子どもが売られる側と買う側における問題について
それぞれ考えました。


グループによる発表のあと、
山元さんより売られる側と買う側における問題
についてお話し頂きました。


<売られる側>
・貧困
・雇用機会がない。
・教育の欠如

<買う側>
・法の整備
・低価格による需要
・児童性愛者
・処女信仰


次にこのような問題に対してどのようなアプローチができるかに
ついて再びグループでディスカッションを行いました。


ディスカッション後、実際にかものはしプロジェクトが問題解決に向けて
行っている3つのアクションについてお話頂きました。


1)孤児院支援
2)コミュニティファクトリー経営
3)警察支援


こうしたアクションを受けて、
コミュニティファクトリーについては2013年度の黒字化に向けた動きや
人身売買における警察の摘発数の増加など、
カンボジアでは確実に実績を上げており、
現在ではインドにまで活動の幅を広げているとのお話を頂きました。
また、日本でも活動に賛同してくれる仲間の協力を募っているとこと


最後に山元さんより
「かものはしプロジェクトの活動を行ってきて実感するのは、
 児童買春の問題は、解決できるということ。
 僕たちは、人身売買がひどい!ということを伝えたいのではなく、
 実際に頭を使って問題解決に向けて考えていきたい。」
という力強いお言葉を頂きました。


こうして台風の悪天候にも負けず、
熱気に満ちた勉強会は大盛況に終わりました。