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2012年05月27日(日)

大津波のあとに そのとき被災地では何が起きていたのか?~映画「大津波のあとに」上映会~(第29回日本復興映画会議 奨励賞受賞作品)

vol.131

映画監督 森元修一さん

■日にち
2012年05月27日(日)
■時間
14:30~17:00
■場所
JICA広尾センター地球ひろば セミナールーム202
■ディレクター
市瀬理紀、千葉岳洋

第131回の勉強会では、
東日本大震災をテーマにしたドキュメンタリー映画「大津波のあとに」の上映会を行いました。


映画「大津波のあとに」は、
震災から2週間が過ぎた宮城県の仙台市・東松島市・石巻市の姿を
森元修一監督がひとりで撮り集めた作品です。
昨年8月に「山形国際ドキュメンタリー映画祭2011」で上映されて以来、その反響の大きさから全国各地で上映が行われ、今年5月には「第29回日本復興映画会議、奨励賞」を受賞しています。


参加者が揃ったところで、映画が上映されました。
冒頭の字幕以外は、コメントや解説は一切流れず、被災地の映像が淡々と映し出されていきます。
全児童の7割が命を落とした大川小学校の校庭に積み上げられたランドセル、ピアニカ、運動靴。
黙々と校舎の中で何かを探す子どもを失った両親。遺体を前に合唱をする自衛隊員。
泥だらけの町の写真…
参加者の皆さんは、次々と映し出される被災地の様子を食い入るように観ていました。


後半は、この映画を撮影した森元修一監督をお招きして、
撮影時のことや、被災地のこと、1年間の公開を通して感じたことなどを話していただきました。


震災当時、TVを観ていても何もできないもどかしさを感じ、
仕事人としての記録への衝動に駆られて被災地へ向かった森元監督。
当初は映画を撮る気でいたわけではなかったそうですが、
被災地で見たもの、現地の生の声を、誰かに観てもらわなければと思い、
映画化に踏み切ったそうです。
また、映画化することで情報や教訓をもたらしたいわけではなく、
自分の見たものを伝えたい、そして観た人それぞれに感じてもらいたい。
これが、今の森元監督の思いだそうです。


森元監督のお話が終わった後、
小グループを作って、参加者の皆さん自身に映画から感じたこと、考えたことを話し合ってもらい、
代表で何人かの方に発表していただきました。
“映画を観て、1年前のことを思い出した。”
“これを機にできることはないか?と思った。”
“TVでは報道されない思いがあることが分かった。”
“忘れてはいけないということを思い出させてもらえた”
ほかにも多くの感想が発表され、参加者のみなさんにとって、震災や被災地について再度考えるきっかけとなったように感じます。


勉強会の終了後には、南三陸わかめツアーの報告会も行いました。
11月にお会いした漁師さんたちが、わかめ漁を再開してとてもうれしそうな顔をしている写真、
ワークシェアで復興したかまぼこ工場の様子など、
被災地の方が震災後1年間で元気よく復興していく様子が映し出され、
森元監督も参加者のみなさんも嬉しそうにしていました。


最後の二次会では、森元監督と参加者のみなさんで楽しく会話が飛び交い、
勉強会は大盛況のうちに幕を閉じました。