過去の勉強会

2012年03月31日(土)

ビッグイシューの挑戦~ホームレスが売る「奇跡の雑誌」~

vol.129

佐野未来さん

■日にち
2012年03月31日(土)
■時間
12:45会場 13:00開始
■場所
ジャマイカウドン
■ディレクター
千葉 岳洋

今回ゲストとして、ビッグイシュー日本の立ち上げから携わり
ビッグイシュー東京事務所の佐野未来さんと、ホームレスの販売者の東正己さんを
お招きしました。


当日は暴風による交通機関への影響があったものの、参加者も次第に集まり
会場はほぼ満席。佐野さんと東さんの熱のこもったお話に、すっかりと会場は
引き込まれていきました。


前半は、佐野さんから日本のホームレス問題、なぜホームレスになってしまうのか、
どうしてホームレスから脱出することが難しいのかをご説明いただきました。
日本のホームレスの数は、1万3千人。しかし、イギリスなどと定義が異なり、
イギリスの基準に合わせると280万人!恐るべき実態です。


ビッグイシューはこの問題に対して、ホームレスに施しを与える事ではなく、
ホームレスにお仕事を提供して自立を支援するというスタイル。300円のビッグイシューを
ホームレスの販売者が販売すると、160円が販売者の収入となります。
途上国の支援では、いまや鉄則となっている、「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」
ことを2003年の立ち上げから既に実践されているとのこと。


しかし、実際にビッグイシューを日本で展開するには、多くの壁があり、「できない理由は
トラック一杯ほどある」とまで言われたそうです。これに対し、常識を疑い、自ら道を
切り開いてビッグイシュー日本版を発行を見事に実現させた姿に、会場もただただ
感嘆していました。


後半は、ホームレスの販売者さん、東さんから実体験をお話いただきました。
ホームレスのリアルな姿は迫力があり、日本の貧困問題の深刻さを思い知る時間でした。
そして、今ある逆境を前向きに捉え、生活保護のような自立を阻害するものには
頼らないという東さんの姿は、なんとも凛々しく、とてもホームレスの方には
見えませんでした。


ワークショップでは、ビッグイシューを買いにくい理由と、それを克服するための
方法をグループに分かれてディスカッションしました。どのグループも真剣に議論し、
時間をめいいっぱい使って発表をまとめて、プレゼンテーション。
それぞれのグループの発表では、講演を通して多くの事を感じたことが窺い知れることが
できました。


暴風吹きすさぶ中でしたが、ビッグイシューのパワーですっかり会場も熱気を帯びた
勉強会になりました。


ビッグイシューについて、もっと知りたい方は、4月21日22日の地球最大規模の
イベント「アースデイ」に、ビッグイシューはブースを設けるそうですので、
是非遊びに行ってみて下さい!


アースデイのHP
http://www.earthday-tokyo.org/
アースデイ ビッグイシューのFacebookページ
http://www.facebook.com/BigIssueJapanEarthDayTokyo