過去の勉強会

2010年12月05日(日)

これからの広告とソーシャルメディア

vol.116

佐藤尚之さん(広告代理店勤務)

■日にち
2010年12月05日(日)
■時間
13:30~17:00
■場所
カフェセピア(東急東横線 渋谷駅より徒歩5分)
■ディレクター
山口、浅、渡辺

SundayLABのみなさん、こんにちは。
副代表の山口です。


さて、12月5日に開催したSundayLABのレポートを
お送りします。


スピーカーは広告会社でクリエーティブディレクターを
されているさとなおさんこと、佐藤尚之さん。
「明日の広告」(http://www.satonao.com/ )の著者としても有名で、
「これからの広告とソーシャルメディア」をテーマに
お話しいただきました。


それでは、以下のレポートをどうぞ!


●「これからの広告とソーシャルメディア」レポート ======


さとなおさんはインターネット初期のころから
個人ブログ( http://www.satonao.com/ )や
グルメ好きがこうじてジバラン( http://bit.ly/f8Fb7W )という
自腹でグルメ評論をするWebサイト運営などを
手掛けていました。
それらの活動を通してこれまでのトップダウンのコミュニケーションから
ボトムアップ型のコミュニケーションに時代が変わってきたことに
大きな衝撃を受け、明日の広告という本が生まれたそうです。


この12年で自分たちを取り巻く情報は637倍に膨れ上がり、
あらゆる情報がスルーされる時代。
マーケティングも大きく変わろうとしています。
こんな動画を見せてくれました。 → http://t.co/uMbWCX1


さとなおさんが提示したこれからの
コミュニケーションに大切な3つのキーワード。


1. メディアニュートラル(先入観を持たないメディア選択)。
2. 生活者の「自分ごと」にする。
3. to people から with people へ。


この3つの視点を考えておかないと、これからの時代の
コミュニケーションはうまくいきません。


広告クリエーティブはもっと部分最適化して、
伝わるなら何でもアリのアイデア勝負が必要。
つまり、今まではテレビCMのイメージと同じ雑誌広告や
新聞広告があったけれど、これからはメディアごとに
もっと伝わりやすいアイデアが必要。しかも、そのメディアは
生活者が自分ごととして捉えてもらえるコンタクトポイントを
選ばないといけません。マスメディアだけが媒体じゃない。


そんな事例の一つに、イギリスの電話番号案内の会社(118 118)の
キャンペーンを取り上げました。
118 118という電話番号を知ってもらうために、
街や人をメディア化し口コミを醸成させて、
満を持してテレビCMを開始し、さらにそれが
生活者自身が楽しみながら情報を広める、といった
連鎖を生みだしたキャンペーンです。
これは、そんな118 118のテレビCMの1つですが、実にたくさんの
種類のCMがあるので他にも是非見てみてください。
http://youtu.be/LZw87CSV-o4


そして、twitterやFacebookのようなソーシャルメディア。
どっちがいい悪い、ではなく、twitterは情報フロー型、Facebookは情報ストック型、
とそれぞれの特徴があり、人と人を結びつけるメディアとして、
今後ますます重要になってきます。
これは単なるブームではなく、これまでの流れの延長線上にあるものなので、
一過性の出来事ではありません。
つまり、信頼できる情報を短時間で手に入れるニーズが高まった結果に対する
一つの答えになったということです。
アメリカなどではメールをする時間よりもソーシャルメディアをする
時間占有率が高くなっているという事実も見逃せません。


だから、これからの広告は共感させるものでなければダメ。
twitterでいうところのRT(リツイート)される力が必要。
CMを見て、Webで検索をさせるのではなく、RTさせて情報をさらに広げてもらう
伝播力がないとうまくいかない。


そんなこれからの広告のモデルをSIPSというフローで
さとなおさんは考えています。


S=Sympathy(共感)
I=Interest(興味)
P= Participation(参加)
S=Share(共有)


そして、このSIPSモデルにおいて、既存のマスメディアには大きな
チャンスが出てきています。
新聞は共有される情報を確認するための最強メディアだし、
テレビも共感を作るコンテンツのを作るのがとても上手。
ソーシャルメディアとマスメディアは共存が可能なのです。


あと5年もすると、デジタルネイティブな世代が社会に出てきます。
彼らはソーシャルネイティブでもあり、これからのコミュニケーションが
ビジネスの世界でもどんどん変わっていくことが想像されます。


これからの企業活動はソーシャルメディアの発達によって6つの
変化が起きると考えられます。


1. 透明性こそ全て:あらゆる情報がオープンになるため
企業は裸の活動を余儀なくされる。
2. 社風改善: ソーシャルメディアで顧客・社員・経営者がフラットにつながる
3. 社会貢献が問われる: 社会をよりよくしようという連帯意識が生まれやすい
ソーシャルメディアが企業活動にもそれを求める
4. 傾聴: ソーシャルメディアで語られていることに耳を傾けることで
膨大なマーケティングデータが入手可能に。
5. 誠意をもった付き合い: 売り手と買い手の1対1の対話が誠意や思いやりを生み出す。
6. 中抜き: 広告会社いらず。


あらゆる企業活動が最終的にソーシャルメディアを通過することが
大切な時代となりました。


すぐにでもtwitterやFacebookに触れてみて、その世界を感じてください。
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・・・といった内容で3時間休みなしで、お話しし続けたさとなおさんの
熱い講演は、質疑応答もさかんで、あっという間に終了。
今年最後のサンラボらしく、その後は参加したみんなで忘年会を楽しみました。


次回の勉強会

vol.131
映画監督 森元修一さん
■日にち
2012年5月27日(日)
■時間
14:15開場 14:30開始(時間厳守)
■場所
JICA広尾センター地球ひろば セミナールーム202
※東京メトロ日比谷線 広尾駅3番出口から徒歩1分ほどです。
■ディレクター
市瀬理紀、千葉岳洋

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